奇才サトイモの元気が出る発達日記

発達障害(ADHD&ASD)の疑いがある息子サトイモの子育て日記です。

小学校見学に行ってきた話

年長さんになってから、幼稚園の担任や通級指導教室の先生から、やたらと小学校に電話しろと言われるようになった。

「来年、こういう特性がある子どもが入学しますので、配慮してください」

という主旨の電話だ。

児童発達支援教室のママ友も、療育センターから同じようなとを言われているとのことだった。

 

でも、いつ、誰に電話したらよいのか、さっぱりわからない。

それで、職場で知り合った元教員(元校長・教頭)に相談してみた。

その人のアドバイスはこう。

 

電話は教頭先生にかける。

ただし、教頭を指名せず、「来年入学予定の子供の保護者です、特性のある子供なのですが、どなたにお話したらよいでしょうか?」と尋ねてみる。

会って話せたらベスト。そのとき、どういう特性があるのか、何が心配なのかを書類にまとめたものを持っていく。

電話だけで終わるようなら、特性を文面に書いたものをお送りしたほうがいいですか?と尋ねたうえで、書類を送る。

 

「時期は、そうなやなぁ、2月入ったくらいかなぁ。今は何がなんでも早すぎるわ。1月に次の体制の話が出始めて、3月には担任が決まるから、その間くらいがベストちゃうかなぁ」

ということだった。

「せやけど、ボクが教員しとった頃の話やで。だいぶ前の、しかも西播磨の田舎の話やから、今の神戸の学校がどうかは知らんで」

 

すぐに電話をかけて

児童発達支援教室の先生で、元小学校教員をされていた先生も、2月くらいがいいだろうと言っていた。

2月ならまだまだだな、と、私はのんびりかまえていた。

それなのに、幼稚園の先生に会ったとき、

「まだ電話してないんですか?!」

とビックリされてしまった。

「夏休みでも早くないくらいですよ!」

ええっ?!?!

 

通級指導教室の先生からも、

「11月の入学前検診の時期になると、相談や面談のアポイントがぐっと増えますから、その前に話をしておかないと!」

とひどく急かされた。

 

慌てて小学校に電話をかけて、教頭先生にアポイントをとった。

そのときは私の都合に合わせて日時をセッティングしてもらったが、私より少し遅れて電話したママ友は、面談が立て込んでいて、教頭先生の空いている時間をピンポイントで指定されたとのことだった。

同じように来年入学予定の問題児の親たちが列をなして相談につめかけているのだ。

教頭先生って、大変だ…。

 

アポイントをとったあと、PowerPointで『サトイモの取扱説明書』を作成した。

私の思いをギュッと詰めた。

こうやって文字でまとめてみると、本で読む典型的な発達障害みたい…。


夫の意見を求めたところ、誤字脱字の指摘と、意味が重複する文の削除くらいで、

「まぁええんちゃう」

という、ほめもせず、けなしもしない態度だった。

たぶん、けなしたら私が怒ると思って、意見を言わないのだろう。

最近そういうことが増えた。

 

児童発達支援教室の先生に意見を求めると、2点、指摘が入った。

まず、学校への要望はやめたほうがいいということ。

「お母さんが迷惑をかけたくない、だから放っておいてくれてかまいません」という気持ちはわかりますけど、学校には学校なりの関わり方がありますから、そこまで書かれなくても」

と言われてしまった。(なので、アップした上記資料からは削除している。)

もう1つは、タイトルの「取扱説明書」。

私自身はパロディのつもりだったが、真面目な人には「子どもは物ではないでしょう?」と映ったようだ。

先生は西野カナの『トリセツ』を知らなかったのかな。いや、ただスベッただけか。

 

客観的意見は大切なので、先生のアドバイスを受けて、バージョンアップした資料を印刷して(それが上記画像)、面談に臨んだ。

 

小学校見学

その日、私は会社を休み、サトイモも幼稚園を休んで、二人で小学校を訪問した。

初めての小学校に、二人してドキドキわくわく。

 

教頭先生が出てきてくれて、最初は職員室の奥にある、校長室の応接に通された。

サトイモもしばらくは応接イスに座っていた。面談は持参したトリセツと知能検査の結果を見ながら面談を進め、最後にはそれらを渡した。

教頭先生はすでにサトイモの名前がテプラ(!)で貼られたファイルを用意してくれていた。

「大丈夫そうですけどねぇ。ちゃんとイスに座れているし、言葉のやりとりもできているし、目も合うし。小学校1年生なんて、みんなそんなもんですよ」

教頭先生は呑気にそう言った。

 

でも、しばらくするとサトイモは私と教頭先生の話に退屈しはじめ、ソワソワしはじめた。

校長先生の机周りにある電源、パソコンの配線、プリンターの配線が気になって、それが見たいと言う。

「電気の配線やUSBコードが大好きなんです」

と私が言うと、

「見ていいよ。でも、線を抜くのはやめてな」

と教頭先生はサトイモに優しく許してくれた。

サトイモが退屈するので、ゆっくり話す時間はなかったけれど、サトイモという子供の雰囲気は理解してもらえたのではないかと思う。

 

その後、特別支援級と1年生の一般級を案内してくれた。

サトイモは授業には全く興味を示さず、ロッカーに入っている「さんすうセット」が気になってしょうがない様子だった。

その後、自由に校内を見学していいとのことで、サトイモと校舎をひととおり見て回った。

 

一輪車や校庭の遊具を見て、サトイモは遊びたがったが、

「今日は見るだけだよ」

と私は都度都度注意した。

珍しく、サトイモはその注意をちゃんと守ってくれた。

私の手を放して勝手に走りだすこともなかった。

サトイモなりに緊張していたのだろう。

 

休み時間、小学生たちが廊下に並んで、教室移動を始めるところに出くわした。

「みんなどこに行くのかな?ついていってみようよ!」

サトイモは興味津々で、小学4年生たちの最後尾について行った。

ついて行った先には音楽室があり、音楽の授業が始まった。

 

しばらく二人で音楽の授業を見学した。

リズムに合わせて隣の児童の肩を叩こうとか、手を叩こうなどといった指導のとき、私が授業に参加している形でサトイモの肩をポンポンと叩くと、サトイモはのってこない。

さらにポンポン叩いていると、

「もう!今日は見るだけでしょ!」

サトイモに注意されてしまった。

 

授業中、先生に何度注意されてもノートパソコンをしまわず、パソコンをいじっている児童が一人いた。

みんな立って歌っているのに、その子は歌うどころか立ち上がりもしない。

あまりに勝手なことをしているので、私はビックリしたけれど、周りの子たちは平然としている。

スクリーンの壁紙が見える。その子が作ったらしい、「〇〇のちんぽ臭すぎだろ」という文字が躍っていた。

○○が先生なのか友達なのか知らないが、そういうことを書く精神にゲンナリする。

よくも悪くもこういう子が一定割合いる。それが今の学校の当たり前の光景なんだろう。

 

その後、私達は帰る前に教頭先生に挨拶をするため職員室に戻った。

サトイモは職員室にあるキーボックスが気になったらしく、鍵を触ろうとしたので、私は慌てて制止した。

「さわらないよ!数えてるの!」

サトイモは憮然となった。

はいはい、といなして、教頭先生にお礼をいって失礼した。

「わからないことがあれば、いつでもご連絡くださいね」

と教頭先生はどこまでも親切だ。

すると去り際、サトイモは教頭先生に言った。

「ねぇねぇ、カギの数をかぞえたら、お部屋がいくつあるかわかるってこと?」

「え?あ、そういうことになるかな」

教頭先生は、少し面食らったようだったけれど、にっこりして最後にバイバイしてくれた。

「次は就学前健診のときね~」

 

教頭先生はとてもいいかんじの先生で、私もサトイモも安心した。

同じように面談したママ友からも、教頭先生については高評価だ。

「でも、教頭先生が担任してくれるわけじゃないしね〜」

ママ友の言うとおり。

すべては担任次第。

教頭ガチャはうまくいったけど、担任ガチャも当たりますように。