サポートルーム登校について、サトイモは放課後等デイサービスの先生に、
「学校楽しいよ!家にいるより楽しい!」
と言ったそうだ。
それを聞けただけでも本当によかった。
学校に行きたくなった一番のモチベーションは友達に会いたいからだけれど、先生(担任ではなく「みんなの先生」と呼ばれる副担任的な先生)が一時間付きっきりで、ゆっくりと漢字練習に付き合ってくれていることが大きい。
そう考えると、通常学級よりも特別支援学級に入れたほうがよかったのかなぁ、と考えてしまう。
来年の特別支援学級の進級についてはもう締め切られてしまったから、入るとしたら3年生から。
あ~あ、また後手に回った気がする。
不登校の始まり
二学期から不登校だったサトイモだが、8/30の登校日と9/2の始業式、この2日だけは、行き渋りながらも一応登校していている。
その2日は、教室から脱走したり、持参したオモチャを出したりして、授業を拒絶する様子だったので、手が空いている先生がサトイモをサポートルームに連れて行って対応してくれたらしい。
その時初めて、サポートルームの存在を知った。
9月3日のこと
教室に入れなかったり皆と顔を合わせたくなかったりする不登校の児童のための部屋を、最近の学校が用意していることはニュースなどで知っていた。
だから、学校に行けないからサポートルーム登校したい、と申し出ればすぐにでも利用させてもらえるものかなと思っていたが、違った。
9月3日の朝、サトイモが学校に行き渋る中、
「サポートルームなら行ってもいい」
とポロリと口にした。
それで、学校に電話してサポートルーム登校をさせてほしいと頼んだ。
すると、教頭先生から、
「学期始めでサポートルームの支援員がまだ勤務していないので、今日は利用できないんです」
ということを言われ、
「サポートルームの利用は、事前に保護者の方に利用に関する説明をして、同意書をもらってからなんです」
という説明があった。
教頭先生は物腰はやわらかいが、寄り添い感がないというか、「手がかかる子が来るのは面倒くさいなぁ」的な本音が感じられた。
「そういうことなら、今日は休ませてください」
それが9月3日で、それが本格的不登校第一日目である。
結局、「今日休む」どころか、それからずっと休みだ。
同意書の取り付け
その後、9月なかばごろに教頭と担任と私の3者で話し合いの場が設けられた。
サポートルーム利用についての説明と同意書の取り付けがメインである。
同意書はこんな内容。
内容を確認してビックリした。
登校時と下校時には自分の学級で担任と話をし、サポートルームでは課題に取り組む?
「あの…、これ…、こんなことができるんだったら、普通に学校行けるんじゃないですか?」
思わずそう言ってしまった。
「いえいえ、これはあくまで原則ですので」
と教頭は取り繕うように言った。
原則だから例外も可能だとしても、原則が全然現実に即していない。何じゃコレ感が半端なかった。
でもって、「このルールに同意しなかったら利用させないぞ」という同意書の存在自体もよくわからない。
例外が可能なルールなんだったら同意書なんて必要ないのでは?
よくわからないが、ここでゴネてもしょうがないし、利用したいからひとまずサインして提出した。
事なかれの落とし穴
兵庫県立の不登校児支援施設の「やまびこの郷」に行ったとき、サポートルーム利用についてこのような同意書とルール説明があったことを話すと、めちゃくちゃビックリされた。
「ちょっとそれどこの学校ですか!?学校に行くだけでもいいじゃないですか!!サポートルームで勉強しなくたっていいんですよ!!」
と私に代わって怒ってくれた。
私も基本、「家を出る習慣、登校習慣をつけるための場所」だと思っていたので、とにかく課題をやらなくちゃダメ、という小学校の方針には違和感を感じざるをえない。
そのとき教頭がにこやかに言った、
「今はいろんな学びの形がありますしね~。学校だけが学びの場でもないですし」
という発言が忘れられない。
やっぱりこの人はうちの子に来てほしくはないんだなぁ、と確信した。
これについてママ友に話したら、
「学校側がそれ言うたらアカンくないですか?ウソでも『我々はサトイモくんにぜひ学校に来てもらいたいんですよ』って言わなあかんでしょ。うちの教頭ヤバない?」
と私の代わりに怒ってくれた。
このように、振り返って考えてみると、私自身、本来もっと粘り強く学校と交渉しないといけないところ、つい事なかれ主義で流されてしまっていることに気づかされる。
学校には最初から何も期待していない、私自身が学校嫌い、ということもあるのだけれど、そんなだからサトイモが不登校になってしまったのではないか、と反省する。
かといって、サトイモを歓迎してくれない人たちに無理やりサトイモを託すのも…、と思ってしまうし、いろいろモヤモヤする。
やっぱり転校がベストなのかなぁ…。
今のところサポートルーム登校がうまくいっているのだから、悩むのはひとまずやめよう。