奇才サトイモの元気が出る発達日記

発達障害(ADHD&ASD)の息子サトイモの子育て日記です。

2026年もよろしくお願いします

明けましておめでとうございます。

⋯というにはあまりに遅い始動。

サトイモが家にいると、

「お母さん一緒にあそぼ。一緒にマイクラしよ」

とずっと付きまとわれる。

7歳にもなって!とイライラしつつ、発達障害がある子どもは精神年齢が半分というのがこれなのかな、と受け入れる。

一緒に遊ばないとサトイモは癇癪を起こし、私は私で「おまえなんかと遊ぶか!」と意地になり、お互い譲らず、つかみ合いになること数度。

結果、親子でマイクラ三昧のお正月。

ただ、サトイモが立派だったのは、ちゃんと冬休みの宿題を終わらせたことだ。

昨年、藁にもすがる思いで小川大介先生の有料講座を受けた甲斐が、ここにあった気がする。

 

年末大掃除とカーテンレール

年末、大掃除をしていたら、カーテンレールの一番端の留め具が経年劣化で壊れた。

カーテンの端がレールから外れてぷらんぷらんの状態に。

あ〜あ、と嘆息していたら、サトイモがやってきて、

「ボクが直してあげようか?」

とお得意のペンチと針金を持ってきた。

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一緒に遊ぼうとせっつかれるより、何か作業していてくれるほうがありがたいので、カーテンレールが直るとは期待せずに、

「やってくれるの?助かるわ〜」

と任せることにした。

「直ったよ」

と言うので見てみると、ちゃんとカーテンがくっついている。

針金を「ひ」の形にしてレールに差し込み、カーテンと接続させていた。

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どうせ針金でぐるぐる巻きにでもするんだろう、とナメていたが、ちゃんと形になっている。

私にはないアイデアだ。

 

凸凹がエグい

そのような手先の器用さと優秀なアイデアを見せたサトイモだったけれど、食卓の席でその話をしていたときに、私や夫が首をかしげるような発言があった。

「カーテンレールの下についてる、布みたいなやつが⋯」

ん???

布みたいなやつ???

もしかして、その名前忘れてもうたん???

私の頭の中で、ミルクボーイが漫才を始めた。

「キミのオカンが、カーテンレールの下についているやつの名前を忘れてもうて、どないなってんの。ほな、ボクが考えてあげるから、もうちょっと教えてくれる?」

「カーテンレールの下にぶら下がってるやつでな、布みたいなやつらしいねん」

「カーテンとちがうか?」

「それがな、閉じたり開いたりできて、光を入れたり遮ったりできるらしいんやけどな」

「その特徴はカーテンに決まりよ」

「それには、濃い色のやつと白いレースのやつがあるらしくてな」

「カーテンやないかい!」

「うちのオトンが言うにはな、ブラインドちゃうかって」

もうええわ!!

カーテンレールが言えるのに、なんでカーテンが出てこんのかなぁ?

ちなみに、ミルクボーイを見るたびに、内海は「THE播州顔」と感じてしまう。

 

始業式は11時から

昨日が学校の始業式だった。

前日から、いや、前々日から、

「学校行きたくないなぁ⋯」

とぼやいていた。

「せっかく宿題全部やったんだから、持っていくだけ持っていったら? 早退してもいいから」

と私はずっと説得していた。

「『行かない』じゃなくて、『明日行きたくない』って言うとんやろ?登校する前提になってるやん。これは学校行けるんちゃうか?」

と、夫はかなり期待していた。

ところが。

朝、7時になっても、8時になっても、サトイモはグズグズして起きず。

起こしても起こしても。

期待していただけに、夫は相当ガッカリしたようで、

「新年最初なんやから絶対行け!」

と怒り出した。

「行かないのがデフォルトなんやから、怒らないで⋯」

と珍しく私が夫をなだめすかす。

もう行かないのかなぁ⋯、と諦めていたところ、サトイモはのっそり着替え始めて、

「3時間目から行くよ⋯」

と言い出し、10時半頃に登校。

怒らず急かさず、笑顔で接したのが功を奏した気がする!

AIの『ハピネス』が頭の中に流れた。

♪君が笑えば すべてが良くなる

ポジティブなポップスは嫌いだし、コカ・コーラのCMで聴いただけだけど、この曲は不登校児を抱える親たちにはピッタリだと思う。

怒るとこじれる、笑うと好転する。とにかくそれが鉄則。

今年は、

「自分で自分の機嫌をとり、不機嫌から遠のく!」

を目標に、機嫌良く過ごそう。

皆様にも、ご機嫌な一年となりますように。

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2025年もお世話になりました。

サトイモが冬休みを前倒したせいで、毎日、サトイモに付きまとわれる日々。

終業式の日、放課後に私とサトイモは2人で学校へ担任の先生に会いに行った。

あゆみと学校に置きっぱなしの荷物を取りに行くのと、今年お世話になったごあいさつを兼ねて。

突然不登校になってしまっても、担任の先生は温かく迎えてくれた。

「来年は学校来れるかな?」

「うーん、わかんない」

「じゃあまあ無理しないで、来れたら来て」

「オッケー!」

どうやら来年も不登校続行みたい。

私も不登校に慣れてしまった。

行けたらいいし、行けなくてもいいか、と思う。

つらくはないけど、自分の時間が取れないのがちょっと寂しい。

私的には、2025年は人生で一番楽をさせてもらった年だった。

特にサトイモが順調に学校に行ってくれた時期は、昼間の時間はまるまる自由に過ごせて、何のストレスもなかった。

結局また不登校になって、そんな幸せの絶頂みたいな日々は続かなかったのだけれど、学校に行かなくてもサトイモが前向きに過ごしているから、親子ともまあまあ楽しくやれている。

 

年末の寂しさ

一学期の終業式では、あゆみ(通知簿)を見て、

「今回『よくできた』がひとつもなかった。次がんばるぞ」

と言っていたサトイモだったけれど、結局二学期も「よくできた」は一つもなく、逆に「もう少し」が増えてしまった。

テストもろくに受けず、提出物も出してないのだから、当然の結果だと思う。

本人はもう一学期のような「やる気」を出すことはなく、結果にコメントをすることもなかった。

加えて、悲しかったのは、クリスマスのサンタさんからのプレゼント。

クリスマス前、

「サンタさんから何がほしい?」

と聞いても、

「ほしいものはないんだ」

としかサトイモは答えなかった。

だとしても、サンタさんからのプレゼントがゼロというのは寂しすぎる。

クリスマス当日、サンタさんからプレゼントが届いた。

イクラのレゴ。

サトイモはプレゼントを見て悲しそうな顔をしてすぐに袋を閉じた。

「やっぱり⋯。これで3年連続。欲しいプレゼントが来なかった⋯」

泣きそうな顔で、レゴを開封すらしなかった。

いやいやいや⋯、あんた欲しいものがないって言ってたやん。

来年からはもうサンタは来ない、という話でクリスマスが終わった。

 

来年の抱負

私は来年もまだまだニートを継続するつもり。

なんか資格でも取りたいなぁ、ボランティアでもやりたいなぁ、なんて考えるだけで、一生が終わりそう。

サトイモにねだられて、最近は毎日一緒にMinecraftで遊んでいるんだけど、マイクラは常に敵が出てこないピースフルモード。

ピースフル、イージー、ノーマル、ハードと、モードは4つあっても、ピースフルかイージー以外は選ばない。

人生も常にピースフルかイージーに生きたい。

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皆様、今年もお世話になりありがとうございました。

どうぞよいお年をお迎えください。

個別懇談と勉強させたい欲

サトイモは絶賛不登校中。

自主休校、一人学級閉鎖、フライング冬休み、ハッピーマンデーならぬハッピーエブリデー、プレミアムフライデーならぬプレミアムエブリデー。

学校に行かないでよいなら、サトイモは絶好調。

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毎日元気に、意欲的に制作活動にいそしんでいる。

目をギュッギュッとやる石原慎太郎チックもなくなった。

でも、

「お母さん一緒にあそぼ」

はますますひどくなっている。

家事をするのも出かけるのも付きまとわれる。

私は自分の時間が持てなくなってイライラ。

はあ〜、これ毎回書いてる気がするなぁ⋯。

 

私の煩悩との戦い

今年の夏に発刊された本田秀夫先生の『不登校大全』。

ちょうどその頃は登校できてたから、買うかどうか迷いつつ、本田先生信者なので一応買っとくか〜、と購入した一冊。

今月から再び不登校になって、買っといてよかったとつくづく思う。

本田先生によれば、不登校の子どもに、

「学校行かないなら家で勉強しなさい!」

というのはNG行動らしい。

「親は勉強させたいという煩悩を抑えるべき」

というのは、まさしく名言。

食欲、物欲、性欲、出世欲、睡眠欲など世の中に煩悩はいろいろあるけれど、人間にはもう一つ、

「他人に教えたい欲」

というのが存在する。

私が愛聴しているラジオ番組『東京ポッド許可局』には、「尻石鹸」という投稿コーナーがあって、それは「他人に物を教えたい欲を解消するための」コーナーとして出来た(最近はあんまり出てこないけど)。

自分が知っていることを人に教えたい!(役立つ情報かどうかとか相手が知りたいかどうかは関係ない!)という煩悩が人間には確かに存在する。

私は、教えたい欲がめちゃくちゃ強い。

「一緒に遊ぼ」というサトイモに、

「だったら勉強しよう」

とついつい言ってしまう。

そしてサトイモが漢字が書けないと、

「そこ違う!もう一回!」

と千本ノックの鬼コーチ化してしまう。

この欲望をなんとかせねば。

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墨ではなく水でできる書道をやらせたり、お風呂の壁に書けるクレヨンでやらせたりと、なんとかやる気になるよう工夫をこらしてみる。

紙と鉛筆以外だと、サトイモも漢字練習を嫌がらない。

少しでも漢字を教えたい!

⋯って、私の欲望丸出し。

 

ストロー事件

二学期の振り返りとして、先日担任の先生との個別懇談があった。

サトイモが学校に行けなくなったきっかけを、双方から情報を出し合って検討する会となった。

サトイモは私に、

「学校に行くと必ずクラスメイトとケンカしてしまうから」

と理由を語っていた。

それを担任の先生に伝えると、先生はそういえば、とこんな話を教えてくれた。

給食当番の子とサトイモがモメたケース。

給食の牛乳はストローで飲むので、ストローを配付する当番がある。

ところがサトイモは、

「牛乳をストローなしで飲みたいからストローはいらないよ」

と拒否した。

当番の子は、責任感から必ずストローを配りたい。配らせてほしい。

とりあえずもらっておいて、使わずに後で返せばいいじゃない、と押し付ける。

サトイモは、頑として受け取らない。

ボクはストローで飲みたくないんだよ!だったら牛乳もいらないよ!

揉めていると、ほかの子が当番の援軍に来る。

牛乳アレルギーの子がいるから、パックを開けずにストローで飲むべきだ!それが学校のルールだ!

だんだんサトイモが悪者になる。

さらに頑なになるサトイモ

揉めているうちに、サトイモがお箸を武器みたいに握って振り被るポーズをとったらしい。

わー!サトイモくんが攻撃しようとしてる!!こわー!!

クラス中の非難の的となる⋯。

なるほど、サトイモはそうやって孤立してしまうんだなぁ…。

容易に想像できた。

もしかしたら、私がプラスチックゴミ問題の話をしたりするから、ストローを使わないほうが環境によいと考えたのかもしれない。

スタバやマクドナルドのストロー問題についても家庭でよく話すし。

変なトコでSDGsとか意識高いからなぁ⋯。

工作ではストローをバンバン使うくせになぁ⋯。

とにかく、盲目的に「学校のルールに従え!」というのがサトイモには受け入れがたいだろうと思う。

クラスメイトのほうが正義だから、サトイモは分が悪い。

 

柔軟な対応

担任の先生はこれまでも大変柔軟な対応をしてくださって感謝しかない。

懇談では、配慮の数々に頭が下がる思いだった。

授業中うろうろしないように、サトイモには好きな学習プリントを自分で選んで、それを黙々と一人こなさせる、という対応をとってくれていた。

「これがその学習プリントのファイルです」

と先生は分厚くなったフラットファイルを渡してくれた。

サトイモからも、ときどきその話は聞いていた。

不登校が始まったとき、私が、

「どーせ学校行っても勉強してへんやろうから、行っても行かんでも同じや」

と言ったら、

「勉強しとったで。お母さんは知らんくせに!」

サトイモが怒ったことを思い出した。

そうか、それなりに勉強してたんや。

パラパラとめくる。

え?分数ってもうやってましたっけ?あれ?割り算?

「学年とか関係なく、サトイモくんがやりたいって言うのをやらせてたんです。ちょっとだけやり方を教えたら、すぐ理解して。割り算の余りも出せるようになりました」

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「それから、ここ見てください。普通は筆算で計算するんですけど、これができるんですよ!」

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先生が示してくれたのは、「32×25」。

「32を8×4に分解して、4×25を100にして計算してるんです。これがわかるっていうのはすごいですよ」

「なんでわかるんでしょうか?」

「なんでか、できるんでしょうね」

「へぇ~!」

我が子ながらびっくりしてしまった。

サトイモは宿題もやらないし、テストも持って帰ってこないし、どれくらいできるのかが私には見えない。

先生に教えてもらうまで知らなかった。

今、2年生のみんなは算数で一生懸命、九九の暗唱をやっている。

サトイモは私がいくら暗唱をするようにうながしても、絶対に唱えようとしない。

お風呂に九九表を張り出し、寝る前に私が九九を聞かせ、私が九九を言えるようにと促しても、サトイモはなかなか応えない。

でも、私のそんな努力は空回りだったようだ。

そういえば、先日読み終えた今井むつみ著『学力喪失』の中に出てきた問題を、サトイモに出してみたことがあった。

サトイモ、これわかる? 二分の一と0.7、どっちが大きい?」

サトイモはしばらく考えてから、

「0.7」

「適当に言ったでしょ」

「二分の一って0.5でしょ? だから0.7のが大きい」

「わかってるなら、まあいいよ…」

私はすごすごとひっこんだ。

我が子ながら、7歳でこれが分かってるってすごくないか。

むむむ、つまり、「学校行かないなら、家で勉強しなさい!」って言わなくてもいいってこと?

いやいや、逆に、どうやったら、

「勉強するって楽しい!わかるって面白い!」

ってサトイモに感じてもらえるのか。

こんなに算数ができても、サトイモは、

「学校も勉強も嫌だから、高校にも大学にもいかないよ」

と言う。中卒で働くらしい。

「来年のことを言えば鬼が笑う」と言うから、そんな先のことはわからない。

でも、笑けるくらいに来年ももうすぐ。

長い風邪と不登校再開

風邪を引いて、先週はほとんど寝込んでいた。

熱はたいてい37℃台で、上がっても38℃前半。

それが数日続いた。

めちゃくちゃしんどくて、寝てばかりいた。

このまま治らずに死んでしまうかと思った。

まだ咳が残ってるけど、今となったら嘘みたい。

健康ありがたや。

 

YouTube中毒

サトイモはというと、学級閉鎖で先週火曜水曜は学校が休みだった。

私が寝ている横で、ベッドの上をピョンピョン跳ねたり、大きな音でゲームをしたりして、「お母さん一緒に遊ぼう」がひどい。

学級閉鎖中はそれも致し方なし、と我慢していたけれど、木曜日、学校が始まっているのに理由もなく行かず、私が寝ている邪魔ばかりするので、つい私もキレてしまった。

学校も行かず、病人が寝ている邪魔をするとは何事か。

「だったらYouTube見せて」

「わかった。YouTubeずっと見とけ!そのかわり、もうそんな悪い子は知らん!勝手にしろ!」

と、YouTubeをつけたのが一巻の終わり。

その日一日中YouTubeを見続け、夫が帰宅してもやめられず。

ここしばらくYouTubeを見ていなかったのが逆効果になって、新しい動画も増えているし、見たい気持ちが溢れてしまったのかもしれない。

夫が何度も、もうYouTubeを切れ、と命令する。

切るどころかサトイモは逆ギレ。

とうとう最後はバトルになり、スマホとSwitch2とDSを取り上げられ、Wi-Fiの電源を切られてしまった。

まだサトイモがえらかったのは、暴力で反撃しなかったこと。

私が見かねて仲裁に入ったところ、サトイモは泣きじゃくりながらこう訴えた。

「お母さんがYouTube見とけって言ったから見てたんだよ。なのにお父さんは見るなって言うし、どっちの言うことを聞けばいいの?!」

おやおや。

私がやれと言っても勉強は絶対しないくせに、YouTubeだとやめろと言うまで見続けるという勝手理論。

それでも、

「なるほどなるほど。だからYouTubeやめられなかったんだね。でも、時間を見てご覧。とっくに夜の9時を過ぎてるんだよ。お父さんの言っていることが正しいと思わない?」

それに対して、

「なんでダメなの〜?」

と答えないサトイモ

もう理屈は通用しないから、取りあえず泣き止ませるだけ。

しんどいわ〜。

 

能動的不登校

熱が下がってからは、サトイモ不登校を受け入れて、ホームスクーリングの毎日。

Switch2とDSは取り上げられているので(スマホだけはゲーム要素が少ないので返してもらった)、もっぱら制作活動を頑張っている。

サトイモがやりたいことをスケジュールとして書いて、それを実行していく。

たいていは、工作と折り紙。

珍しいもので言うと、DAISOで買った羊毛フェルトキットの作成。

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羊毛を針でちくちく刺し固めてマスコットを作る。

出来上がりったのは、こんな感じ。

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キットの完成イメージ写真とはずいぶんかけ離れているけれど、7歳が作ったんだからこんなもんか。

そのほか、突然はまりだしたのが、デッサン。

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左:私、右:サトイモ

初めて描いたリンゴはこんなだけど、次に描いた水筒はそこそこの出来だった。

描くうちに少しずつ上手くなるだろうから、今後の作品に期待。

また、楽譜が読めるようになりたいというので、図書館から音楽記号辞典を借りてきて楽譜を読む練習をしている。

音符は読めるようになったけれど、サトイモにはリズム感が恐ろしいほど欠如していることが判明。

楽譜を読みながらキーボードでソルフェージュを弾かせるんだけれど、メトロノームをかけると絶対にリズムが合わなくなる。

何度やってもズレる。

「違う!休符の意味わかってる?ウンウンって数えてからだよ!」

私があまり強い口調で言うから泣き出してしまった。

どうやらサトイモは「一定のリズム」が理解できないらしい。

これじゃ音楽会でみんなに合わせられない、と泣くのもしかたない。

 

ゲームで学習するしかない

問題集やプリントや学習サイトや学習アプリをやるのは嫌がるサトイモ

遊びに取り入れる形で学習するしかない、と、最近購入したのがこの二つ。

「日本の歴史すごろく」と「九九ジャン」。

日本の歴史すごろくはすごろくで日本の歴史が追えるようになっているもの。

https://www.日本の歴史すごろく.com/ - 幻冬舎edu https://share.google/FSgOQjvgYxJzVZn35

やってみたサトイモの感想は、

「な〜んか、イマイチ盛り上がらんな〜」

だった。

⋯確かに。

勉強させようという大人のコンタンが丸見えだったかもしれない。

一方、九九ジャン。

https://www.【公式】九九ジャン.com/ GEO GAMES ジオゲームズ キッズデザイン賞受賞 送料無料 https://share.google/8IHdKMjXWFUR7jnSk

手札の数字カードを、任意の九九の段で揃えるというゲーム。

「14、35、49、56、63! 7の段で上がり!」

「4、8、12、16、36! 4の段で上がり!」

というかんじだ。

これは面白かったようで、2人で何回も遊んだ。

一度、サトイモが8の段で上がろうとしたのに36が入っていたから、

「36や!集めるんやったら32やろ!チョンボや」

と私が指摘したら、

「見間違えたんだよぉ〜!!」

と泣き出した。

最近サトイモはしょっちゅう泣く。

マリオカートでも負けると泣く。

動画を見ながら一緒に折り紙を折っていたときも、折る方向が間違っていたから指摘すると泣き出した。

プライドが高いんだろうけど、こんなしょっちゅう泣いていたら、学校生活でやっていけないのも理解できる。

友達に注意されたり何かに負けただけで、激昂してしまうんだろう。

しばらく家で様子を見て、まずは泣かなくなるところから目標にしようか。

壺中日月長し

今日は久々にサトイモが学校へ行けた。

先週金曜日の遠足のダメージから、ようやく立ち直れたというところだろう。

登校する気になれたのは、昨日通級教室に担任の先生が来てくれたことが大きい。

通級の先生が、

「見学を依頼しても、小学校の担任の先生はお忙しいので、来てくださる方は珍しいんですよ」

と言っていた。

確かに、幼稚園のときから通級に通っているけれど、担任の先生が見学に来てくれたのは初めて。

もちろん去年は来てくれていない。

それも含めて、今の担任の先生には本当に感謝。

 

担任の先生大好き

昨日の朝、私はうっかり、

「今日って、通級に担任の先生が見学に来てくれる日じゃなかったかな」

と口にした。

それに対してサトイモが、

「え~っ!そんなの恥ずかしいよ~!いやだぁ」

と反応した。

ヤバい!

過去に、通級の先生が学校に様子を見に行くと言ったときも、「恥ずかしい」と言って学校を休んだ。

このままでは、「恥ずかしいから通級休む」と言い出しかねない。

「あれ、今日じゃなかったかな? 忘れた。そういう話があったような気がするだけかもなぁ」

と下手なウソをついてごまかし、それ以上話題を続けないようにした。

通級に到着してから、

「今日、担任の先生が見学に来られますよ」

と通級の先生にハッキリ教えられて、それからのサトイモの落ち着かなさといったらなかった。

「きっと先生は来ないよ~。だって、先生がここに来たら、2年1組はどうなるの? みんなのことをおいて、ここに来るなんてありえないよ~」

来てほしいのに恥ずかしい、来てくれなかったらガッカリするから来ないことにしたい、という複雑な心境。

「どうしよう、どうしよう」

ピョンピョン跳びはねて、体をくねくねモジモジ。

約束の9時半に先生が到着しなかったので、

「先生が来ない~」

と室内を走り回り、10分ほど遅れて先生が到着したら、その喜びようったらなかった。

通常、保護者は別室で待つのだけれど、ちょっとだけ様子をのぞかせてもらったら、サトイモがおおはしゃぎしていた。

子どもにとっての担任の先生というのは、絶大な存在のようだ。

 

遠足の実態

教室の最後、少しだけ先生と私で面談の時間を設けてもらった。

たくさん話すことはあったのに、短い時間だったので、遠足の報告だけで話は終わった。

先生が見た事実と、私がサトイモから聞いた話のすり合わせのような形だ。

サトイモからは、全然動物を見ていない、と聞いていたけれど、先生の話では、グループ活動には半分参加し(確かに後半は離脱)、クラス全体で見て回るときは一応ちゃんとついて行っていたそうだ。

物事は多面的に見ないと事実として浮かび上がってこないものだ。

半分できた、と受け取るか、半分できなかった、と受け取るか。

そして、先生がこんなことを話してくれた。

「今回、僕の中で発見がありました! グループ活動の後半グダグダになってて、ごはんも食べない!もう何もしない!って態度になってたんですけど、僕が強引にレジャーシート広げて、サトイモくんのお弁当を出したんですよ。『とりあえず食べよか』って。そしたら、サトイモくん、『あ、これこれ!ぼく、これ好きだから入れてもらったんだ~』って、コロっと気分が切り替わって、普通にお弁当食べ始めたんです。いつまでも説得しようとしないで、注意は短くして、次に切り替えていったほうがいいですね。その後はウソのように、普通に活動に参加できました」

すごい。

私が何年もかけてサトイモとの付き合い方を模索して、それでもなかなかコツを掴めないでいるのに、先生は短期間で習得している!

これまでの教師経験から対策がパッと浮かぶのかもしれないけれど、これほど優秀な先生は少ないのではないか。

夫に担任の先生の話をすると、夫はいつも、

「先生にお歳暮送られへんのんか?」

と言う。

感謝の気持ち=お歳暮、というのがおじさん的発想。

でも、可能なら、5万円くらいの神戸牛を送りたいくらい、大感謝。

 

不登校なんて怖くない

そんな素晴らしい担任に当たっても、サトイモ不登校傾向にあり、とても残念に思っている。

こんなに良くしてもらってるのによぉ~。

でも、最近は学校に行かなくても、以前ほど不安には思わなくなった。

自分の時間が取れなくなってイライラすることもあるけれど、「今やれることを考えよう」と気持ちを切り替えることにしている。

サトイモも、「休んだ場合、本来学校へ行っている時間はゲームやYouTubeはなし」というルールを守ってくれている。

やることがない、と言いながら(だったら学校行けよ!)、先日は突然折り紙を始めた。

自分でネットで検索をして、下記画像のコマと犬を作成。

右下は折り紙で作ったキューブ型のオリジナルキャラクター「ピンキューブちゃん」。

かと思えば、突然水彩絵の具を出してきて、木のキューブに色を塗って出来上がったのが、画像左下の「マイクラの草ブロック」。

学校に行かなくても、自分で考えていろいろやっている。

それはそれでよし。

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仏教に救われる

最近、ポッドキャストで『笑い飯哲夫のサタデーナイト仏教』という番組を聴いていて、「壺中日月長し(こちゅうじつげつながし)」という言葉を知った。

壺の中でゆっくりとした時間が流れている。

この意味をどう解釈するか、ネットで調べたら様々な解釈があったけれど、私はなんだか、不登校の子どもや、退職後に無職の日々を過ごす自分を表す言葉のように思えてきた。

世間とは隔絶された壺の中に、ゆったり流れる大切な一日一日。

まさかチャンス大城がゲストの回で、こんな発見があるなんて思ってもみなかった。

「学校に行かなかった日には、お母さんと一緒に家で映画を見ない?」

そんな提案をして、一昨日は『グレムリン』を一緒に見た。

壺の中も悪くない。

不登校再発の予感

先週から、サトイモはまた学校を休み始めた。

放課後等デイサービスや通級教室には喜んで行っていて、公園でお友達と遊ぶのも大丈夫。

学校だけ行けない。

唯一、なんとか学校に行くことができたのは、先週金曜日の校外学習だけ。いわゆる遠足。

行き先は王子動物園

でも、それでさえ、喜んで行けたわけではなく、説得してなだめすかして、なんとか参加できた。

 

遠足が嫌な理由

なんで遠足に行きたくないのか、最初に本人が語っていたのはこんな感じ。

「動物園なんか何回も行ったもん」

実際にはたった3回しか行っていない。

「動物臭いもん」

確かに、発達障害の特性が出て、ときどきサトイモはすごく匂いに敏感なときがある。

「パンダがおらんもん」

パンダのタンタンさんが亡くなったとき、サトイモは大いにショックを受けていた。

でも、だからといって、遠足に行きたくない理由にはならない。

何か本質的なことを語らないかんじがした。

それでも、校外学習のしおりを読み上げて内容を確認したり、ネットで王子動物園の園内マップなどを見て動物の情報を得たり、お弁当の内容を一緒に検討したりして気分を盛り上げた。

私の盛り上げ作戦が功を奏して、当日は行き渋ることなく出かけていった。

 

とどのつまりは集団行動

遠足から帰ってきたときの第一声は、

「遠足なんか行くんじゃなかった!もう二度と行かないよ!」

だった。

理由を尋ねると、行きの電車内で立っていたら先生から怒られた、と言った。

担任の先生ではない、知らない女性の先生だったそうだ。

同じ学年の先生だろうと思うけど、サトイモは極端に人を覚えられない。

サトイモがその人のことをよく知らないということは、その先生もサトイモのことをよく知らなかったんだろう。

サトイモはそれ以上語らないし、なぜ怒られたのかわからない、納得できないと言っていたけれど、私からすれば注意した理由はいろいろ想像できる。

揺れるから危ない、吊り革にぶら下がるな、列を乱すな、などなど。

サトイモが悪いのだけど、頭ごなしに理由も伝えずに怒ると、何が悪かったのか理解できずにスネて反発するだけ。

それが尾をひいて、遠足自体が楽しくなくなってしまったようだ。

グループ行動にも参加できず、

「動物は見れなかったよ。ずっとベンチで寝てた。見たのは入口のフラミンゴだけ」

サトイモは言った。

前日に一緒に予習しただけに、私もすごく残念だった。

せっかく仲良しのワカくんと一緒の班にしてもらったのに、グループ行動もできなかったなんて⋯。

 

真偽不明の不登校理由

一昨日の火曜日も休んだが、学校がなぜ嫌なのか理由を尋ねると、こんな理由が返ってきた。

クラスメイトのトシユキくんといつもケンカになる⋯。

きっかけは、体育の時間にグループに分かれてゲームをしたとき、トシユキくんに、「サトイモのせいで負けた」と責められたことらしい。

それ以降、廊下ですれ違ったときなど、事あるごとに衝突するのだそうだ。

そういえば、先々週の図工の時間、サトイモは自分の手に絵の具を塗って遊んでいて、それを注意したクラスメイトとケンカになり、その子の服に絵の具をつけてしまう、という事件があったそうだ(担任から電話報告)。

サトイモの問題行動を注意したクラスメイトとのトラブルが続いている。

トシユキくんは自分が正義だと思っているだろう。

サトイモに悪のレッテルを貼って、目をつけてしまったのかもしれない。

一方、サトイモからすると、トシユキくんの注意は不当な言いがかりでしかない。

ほっといてくれ、いいがかりはやめてくれ、ってなもんだ。

注意されることを、いじめられているように感じている。

人間関係の悪循環にはまってしまうパターン。

 

薬を変えてみようか

昨日は、サトイモの病院の受診日だった。

最近また学校に行かない傾向にあること、お友達とのトラブルが増えていること、目をギュッギュッとやるチックが再発していることを伝えた。

主治医から提案されたのは、薬を変えるのも一つの方法だということ。

今飲んでいるインチュニブを、コンサータに変えてみませんか、と言われた。

どちらもADHDの薬だが、コンサータのほうが改善が見込めるかもしれないという。

よく耳にする薬の名前だけれど、何がどう違うのか、これから勉強しないといけない。

ADHDの特性から衝動性が抑えられずに行動し、それで他人から注意され、ASDの特性から注意が受け入れられずにカッとなる。

なので、まず衝動的な行動を抑えて、落ち着いて行動できるようにできれば。

でも、ADHD傾向を薬で抑えるとASD傾向が強くなるから、チックがひどくなるかもしれない。

絶妙なバランス。

結局、今回は検討までにとどめよう、という結論に至る。

サトイモの身体が成長しているので、インチュニブを1錠から2錠に増やすことに。

薬でなんとかするか、

「成長を待つしかないね」

と言われることに、モヤモヤする。

成長を待つのはいいんだけど、私や周囲が成長を促す取り組みは何かないんだろうか、と。

薬の処方を待つ間、近くの公園で遊ぶ。

公園の落葉が美しい。

完璧な一枚を探してみるけど、どれもどこか欠けていたり汚れていたりする。

同じ葉っぱは一枚とてない。

完璧な葉っぱなどない。

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壁塗りワークショップと古い友達

2025年11月16日日曜日、吹田市にあるモモの家で行われた、「広間の壁塗りワークショップ」に参加してきた。

最近は、いろんなお出かけに誘っても、なかなか興味を示さないサトイモが、

「古民家のリフォームで壁塗りのお手伝いをするよ」

というと、喜んでついてきた。

モモの家は完全民営のコミュニティハウスらしい。

友人のモリッシーがそこを間借りして本屋さんとマヌケ出版社という出版社をやっていて、そのつながりでこのイベントを知った。

参加費がお昼ごはん込で、オシャレなカフェごはんが出た。

ワークショップのほかの参加者であるご夫婦と相席で、おしゃべりしながら一緒に食べる。

大人と同じ一食分で食べきれるかなぁ、とサトイモを見守っていたけれど、ゆっくりでも完食。

初対面の大人とコミュニケーションを取りながら食べているサトイモが、とても頼もしく見えた。

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ところが、いざ壁塗りが始まると、落ち着きなさが爆発。

最初に、今回壁塗りに使う「友喜のしるしマシュマロタッチ」という、左官技術が必要なく素手で塗ることができる健康塗材について説明があったのだけど、いざ塗材を目にしてしまうと、じっと説明を聞いていることができなかった。

私が後ろから羽交い絞めにして、なんとか我慢させる。

幼児のうちは、「子どもってそんなもんだよ」で済んでいたけれど、小学2年生にもなって、人の話をジッと聞けない、座っていられないなんて⋯。異常な落ち着きのなさを目の当たりにして、親としてはけっこう凹んだ。


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いざ、壁塗り。

塗料を手につけて直接壁に塗る。

塗料は高価なのでなるべくこぼさないように、と言われていたにもかかわらず、サトイモはボタボタこぼす。

指導しているコーディネーターさんは、おそらく「子どもはそんなもん」と思ってくれて何も言わなかったけれど、サポートボランティアの年配の女性が、サトイモの塗り方をあれこれ注意してきた。

良かれと思って教えてくれてるんだろうけれど、サトイモにとっては単なる「ダメ出し」でしかなく、余計なお世話である。

サトイモが彼女に反発して文句を言い出したので、ちょっとヤバいなぁ、このままだとお得意の「そんなこと言うならもうやめる!」が出るかもしれへんなぁ、とハラハラ。

そんな空気を察してくれたのか、モリッシーが、

「好きに塗ったらええねん」

とサポートしてくれて、最後まで楽しく過ごせた。

子どもの育ちには、近所や親戚の「何をやってるかわからん変なおっちゃん」とのナナメの関わりが重要、と何かで耳にしたことがある。

近所にも親戚にも変わったおっちゃんはいないなぁ、と思っていたけれど、

「ここにいた!」

と思ってしまった。

勤め人や商売人が持つ価値観やエリート主義からの逸脱が、人生を気楽にする。

モモの家自体が気楽な場所の雰囲気があった。

庭で実ったレモンを収穫させてもらったり、雨水を貯めるタンクを見たり、外壁にくっついている蝉の抜け殻を竹竿で落とさせてもらったり、モリッシーの奥さんが制作された竹細工を見せてもらったり、サトイモはわくわくしながら過ごしていた。

都会生活よりも田舎暮らし向きな子だよなぁ…、とつくづく思う。

 

友達は宝なり

モリッシー宮沢章夫さんの関西ワークショップに参加していたときの友達で、振り返れば知り合って四半世紀になる。

前回連絡を取ったのは2022年に宮沢さんが亡くなったときで、前回直接会ったのは2014年の中島らも没後10周年の追悼ライブ会場だった。

そんな話をしていたら、モリッシーから南正人さんも2021年にライブ中に倒れて亡くなったという話を聞いた。

リスペクトする先達がどんどん他界してしまう。

私たちはあとどれくらい、大切な人を見たり会ったりすることができるんだろうか。

オーケンファンの間で、

「あと何回ライブを見ることができるか考えたら、一回一回が宝物」

という話がある。

若いバンドだと考えられない発想だけれど、本当にそのとおり。

そう言っている間に、自分だっていつまで健康でいられるか、生きていられるのかわかったもんじゃない。

最近はサトイモが学校に行ってくれるおかげで、私もかなり時間的余裕ができてきたので、できるだけ友達に会おうと思っている。

実はこの土曜日も、サトイモを放課後等デイサービスに預けて、大学のゼミの友達とランチを食べに行った。

彼女とは2、3年に一度会って盛大におしゃべりをするのだけれど、今後はもっと頻繁に会おう!と約束をした。

次は何か一緒の本を読んで二人読書会をやろうよ、という話になった。

第一回目はカズオ・イシグロの『クララとお日さま』を候補にしているけれど、ほかにもどんな本を一緒に読もうか、考えただけでわくわくする。

そうそう、私達のゼミの後輩、ゼミ初の芥川賞作家松永K三蔵の『バリ山行』を読むってのもいいよね。

私にはキャリアも資格もなく、ときどき、「今までの人生、私は何をしてきたんだろう?」と茫然とすることがあるけれど、友達と会う約束があるときだけ、自分には宝物がある気がしている。