相変わらずサトイモの不登校が続いている。
唯一登校したのは先週金曜日の5時間目だけ。
その前日、私がふとした瞬間に首をひねってしまったので、
「どうしても整体に行きたいから5時間目だけでも行ってもらえないだろうか」
と私が頼みこんだら、快諾してくれた。
放課後等デイサービスのお迎えも学校に来るのが基本なので、5時間目に行ってくれると全方位に助かる。
サトイモは快く引き受けてくれて、楽しく学校に行ってくれた。
頼んだら学校行けるんや、というのは驚き。
夕方帰宅後、
「学校、どうだった?」
と尋ねると、
「久しぶりに友達に会えて楽しかった! 体育は苦手な縄跳びだったけど、10回跳べるようになったよ!」
と明るく答える。
「すごいやん!」
期待が膨らむ。
「じゃあ来週から学校行く?」
「行かな~い!」
「なぜだ!?」
そのあたりが、私のような定型発達人間には理解ができない。
毎日をどう過ごす?
本田秀夫先生の『不登校大全』によれば、不登校の子どもに無理やり勉強させるのは「やってはいけない」親の対応だそうだ。
わかっているけど、でもどうしても、やらせたくなってしまう。
こう不登校が長くなってくると、学習、特に漢字の遅れが気になってしまうので、毎日漢字練習と算数プリント、できる日には音読練習もさせるようにしている。
一日1枚の漢字プリントと算数プリント、これをやらせるだけで午前中いっぱいかかってしまう。
それでもやらたい気持ちになるのは、やったらやっただけ、サトイモはちゃんと漢字が書けるようになっているからだ。
算数はできるからやらなくていいかな、と思う気持ちもあるけれど、それでもやらせたい。
計算ができても、「問題」という形式に慣れていないために「解答」という形で書けないからだ。
プリントが出てきたらまず名前を書くとか、問題文をきちんと読むとか、答えを見直すとか、採点者が読める字を書くとか、テストで点を取るための当たり前の常識が、サトイモは全然わかっていないからだ。
今日は漢字プリントをやるのを渋ったので、私とじゃんけんをして、負けたほうが1問書く、というゲーム形式でなんとか10問の漢字書き取りをやり切った。
最後の方はノリノリで楽しんでいた。
「サトイモはどんどん漢字が上手になってるよ」
と私がほめると、
「そんなことないよ…。ぼくは字が苦手だもん。汚い字だって笑われるよ…」
とサトイモ。
「誰が汚い字だなんて言ったの?」
「お父さん」
それを聞いた私の怒りたるや。
私が一生懸命サトイモに自信をつけさせようとしているのに、一方で自己肯定感を下げるような発言をしている敵が家の中にいたとは!!
その後、夫には私から、
「今後決してサトイモの字をけなしたりしないように!」
とコンコンと説教をした。
「自信がつけばやれる子なんだから、わざわざ自信を失わせて、やらない方向に追いやらないで!」
ベトナム語ブーム
来月、我が家ではベトナム旅行に行く計画を立てている。
飛行機も宿もおさえたし、パスポートもとったし、あとは情報収集という段階。
私は海外旅行に行くときには、少しだけでも現地の言葉を覚えていくことにしていて、今少しだけベトナム語を勉強している。
YouTubeを見ながらノートをとって発音練習をしていると、サトイモが、
「ぼくもやる!」
と言い出して、慌ただしく自分の部屋にこもったと思ったら、私にプリントを渡してきた。

「これどうしたの?」
なんと、サトイモが自分でベトナム語を検索して、必要だと思った挨拶をコピペして、PowerPointに貼り付けてまとめ、自分でプリントアウトしたのだった。
パワポを印刷する方法は教えたことないんだけれど(「印刷」という漢字はまだ習ってない)、アイコンでなんとなく操作できるらしい。
漢字練習との落差!
日曜日には家族で元町商店街にあるベトナム料理店にランチを食べに行ったのだけど、そこでサトイモは覚えたてのベトナム語を披露。
お店のお姉さんに、
「シンチャオ!」
「カムオン!」
「ヘンガップライ!」
と臆することなく挨拶し、ベトナム語ができるなんてすごいと褒められていい調子。
近所のスーパーで同級生に声をかけられても知らん顔するくせに、こういうことはできるんだよなぁ…。
カドゲとボドゲと工作と
不登校の最初の頃は、私もサトイモをなだめるために、Switch2で一緒にマインクラフトをやっていた。
けれど、こう不登校も長くなり、毎日毎日マイクラの話ばかりされ、何をしていても「お母さんマイクラやろうよ~」と付きまとわれることにいい加減腹が立ってきて、
「そんなにしつこくされるなら、もうお母さんは二度とマイクラをやらない!」
と私がブチ切れた。
大ゲンカになったけれど、それ以来、マイクラハラスメントは終わり、平和な日々が訪れている。
一人でマイクラをやればいいのに、サトイモはそれがつまらないらしく、ちょっとやったらすぐ終わる。
結局、私がカードゲームやボードゲームの相手をして平日昼間の時間を潰している。
アナログ回帰をしてでも、とにかく母に相手になってほしい、赤ちゃん回帰。
いつになったら「お母さん一緒に遊ぼ」から解放されるのやら。
今、唯一私が解放されるのは、サトイモの工作タイム。
作品を作ることもあるけれど、一番熱心にやるのが生活空間のDIYで、直近では百均で手に入れたスノコを使って、自分で棚を拡張していた。
跳ね橋のように、「上にあげてたためるんだよ」と自慢していた。
学校に行ってなくても成長はするんだろうけど、いつまでこの生活が続くのやら。
