今週は火曜日からサトイモが毎日登校した。
昨日は遅刻したけれど(主な理由:学校PCを「フル充電してくるように」と言われていたのに”お母さんが充電していなかったので”、朝充電するまで学校に行けなかった)、早退することなく授業に参加。
帰宅後、すぐに宿題に取り掛かり、指定の課題に加えて自分学習(自由課題)までやった。
学校に行けるだけじゃなく、宿題まで!?
サトイモ一体どうしちゃったの!?
それもこれも、私が怒らなかった成果だと思っている。
…でも、今日は私が下手を打った。
ついついブチ切れてしまったのだ。
なんとか学校には行けたけれど、担任の先生には大いに迷惑をかけてしまった。
「片付ける」とはどういう行為か?
ブチ切れてしまったのには、長い伏線がある。
その発端は去年の年末までさかのぼる。
年末だから、大掃除をしないといけない、というわけで、夫がサトイモに、
「自分の部屋は自分で片付けろ」
と命令した。
サトイモは素直に、
「大掃除しなきゃ!お父さんに片付けろって言われているから」
と部屋にこもって何やら作業をしはじめた。
サトイモがひとしきり作業をしたあと出てきたときに、私が部屋をのぞいてみると、片付いているどころか、逆に散らかっていた。
廃棄予定の段ボールをいくつか出してきては、その中にさまざまな物を突っ込んでいた。
箱の中には紙袋が複数入っていた。
袋の中には、さまざまな文房具が雑多に入れられてあった。

元々散らかっている物を袋に突っ込むならまだ許せる。
そうではなくて、私がきちんと勉強机の引き出しに整理して入れていたものまで、全部突っ込んでいたのだ。
おかげで引き出しは空っぽ。
「サトイモくん、これは、お片付けじゃないわ。何でもかんでも袋に突っ込むのは、お片付けじゃありませんよ」
私が諭すと、
「じゃあどうしろっていうの!お父さんに片付けろって言われてるんだよ!!」
「片付けっていうのは、物を種類に分けて、あるべき場所を決めて、そこに毎回戻すことです。これじゃ分類できてないでしょ?」
「わからない!!お父さんに片付けろって言われたのに!!」
何を言っても、サトイモは「お父さんが…」の一点張り。
「わかったわかった、お母さんからお父さんに言っておくわ。だからもう、お片付けしないでちょうだい」
夫が帰宅したあと、私から夫には、
「あの子には『片付け』っていう概念がないんやから、漠然と『片付けろ』なんて言わんとって! 具体的に、何をどこに戻せって指示して。それが言われへんのやったら『片付けろ』なんて言わんとって!」
と注意した。
夫はビックリした表情で、「はいはい」と受け流した。
その後、私も夫も、サトイモが”片付け”た袋や箱には手をつけなかった。
何かを使おうとして、”ない”という状況になる度に、
「な? だから引き出しに入れておいたら、こんなことにはならへんかったやろ?」
と、私はしつこく説教を垂れた。
お母さんはボクの時間を返せ!
今日の時間割に、図工があった。
お道具箱を持って行かないといけない。
「お道具箱の中身、準備しないといけないね」
「じゃ、お母さんやっといて」
「自分の持ち物でしょう? 自分で用意しなきゃ。それに、のりやハサミ、お母さんどこにあるのかわからないもの」
「あの箱の中だよ」
「あの箱じゃわからない。自分で場所変えたんだから、自分でやりなさいよ」
昨夜から、そんなやりとりがずっと続いた。
今朝、登校前になっても、それは平行線だった。
7時45分、いざ登校となったときに、
「お母さん、お道具箱は?」
「知らないよ」
「なんで!!用意しといてって言ったのに!!」
「お母さんは自分で用意しなさいって言ったよ」
「何回も言ったのに、なんで用意しないの!」
「だって、ハサミもテープも、どこにあるか知らないもの」
「あの箱だって言ってるでしょ!なんでわからないの!」
「わかってるなら自分でやりなさいよ」
「お母さんのせいで遅刻しちゃう!なんで学校行かせてくれないの!」
「学校行きたいなら自分で用意しなさい」
「遅刻したら学校行けないよ!お母さんのせいだよ!」
「まだ間に合うから。遅刻したくなかったら、お道具箱自分で用意しなさい」
「できない!もう行けない!遅刻しちゃった!お母さんのせいだよ!」
サトイモは号泣して泣き叫ぶ。
そうなると私もイライラしてくる。
えらそうに言われると、私は意地でも用意するもんか!という気分になってくる。
極めつけは、
「本当だったらもう登校できてるのに!お母さんのせいで時間のムダをした!ボクの時間を返せ!」
と言われたことだ。
誰が誰の時間をムダにしてるって??
カっチーーン!!
つい、
「おまえが生まれんかったら、私の時間は全部私のもんやったんじゃ!おまえが私の時間を返さんかぇ!!」
と播州弁で怒鳴りつけたくなってしまう。
でも、それは諸星あたるのお母さんの「産むんじゃなかった」に匹敵する暴言だということはわかっているので、ギリギリで押しとどめた。
オラオラが示す人間の器
最終的には、サトイモが箱の中から袋を取り出し、私がハサミなどを取り出してお道具箱に入れる、という形で準備をし、学校には自転車で送って行った。
自転車の後ろでサトイモは泣きわめき続け、私は折につけ、
「うるさい!黙れ!」
と怒鳴り、登校中のほかの子らにギョッとされながら、なんとか学校までたどり着いた。
学校に着いてもサトイモは泣きわめき、廊下で立ち往生。
担任の先生が迎えに出てきてくれて、落ち着くまで話を聞いてくれた。
朝の読書の時間だから大丈夫だよ、と担任の先生はサトイモに時間を割いてくれたのだけれど、全く面倒をかけてしまった。
こうなってしまったのは、私が「自分で準備しなさい」と意地を張ったからだ。
私がプライドを捨て、召使のごとくお道具箱を用意していたら、サトイモは機嫌よく登校し、先生に迷惑をかけることもなかった。
今年の目標は「怒らない」ことだったのに、まるでできていない。
私はついつい「オラオラ」が出る。
人間の器の小ささを思い知らされる。
アンガーマネジメントぉっっ!!!!
年始は忙しい!
サトイモにこびへつらってでも、機嫌よく学校に行ってもらえれば、私にはメリットがある。
自分の時間!!
何よりも大切な、私の時間。
朝の1~2時間、召使いのように接したとしても、その後の、奴が留守の間は私の宝物だ。
年明けから、『呪術廻戦』に『ゴールデンカムイ』、そしてなんと『鎧真伝サムライトルーパー』と見るべきアニメも目白押し。
そのうえ、図書館で予約していた本が続々と準備されてきて、早く読まないとどんどん溜まってくる。
特に、『美術の物語』は美術の歴史をほぼすべて網羅する大著なので、年末年始はずっとこれにかかりきりだった。
返却期限ギリギリの今日、やっと読み終えることができた。
これを読了できたのも、サトイモが学校に行ってくれたおかげ。
不登校だったら、絶対最後まで読めず、印象派どころかルネッサンスくらいで返却しなければなかなかったと思う。
オラオラするデメリットを受け止め、オラオラしないメリットを冷静に考えよう。
カチンと来たら、「ルネッサンス!」と心に叫んで落ち着かせよう。
私が怒らなければ、学校に行けるのだから。
