サトイモがさっき学校へ行った。
13時30分がサトイモの登校時刻。5時間目にサポートルームに行くだけ。
昨日はリンゴゼリーが出るからという理由で久々に教室で給食を食べたけれど、今日は玄米入りごはんなので給食は拒否。自由奔放。
サポートルームのスタメン
担任(学校)から、サポートルームに付き添ってくれるM先生が休みの日は、代わりに保護者が付き添いをしてほしいと言われている。
M先生が公休日の火曜日は、私がサポートルームの付き添い。
でも、付き添いをしている保護者は私だけ。
支援員の先生が二人もいるのに、本当に保護者の付き添いが必要なの?と疑問に思うけれど、サトイモがそれだけ問題児だと思われている(実際そうだ)からしゃーないか。
サポートルームには、少ないときはサトイモだけだが、多いときは8人くらい児童がいる。
だいたい同じ顔ぶれ。だんだん私も顔見知りになってきた。
表向き自習をする場所とされているけれど、意外とみんな自由に過ごしていて、フリースクールっぽい。
「M先生がおらんかったら、ヤル気がでえへんねん」
サトイモは私がいると、ほとんど勉強をしない。
私も支援員の先生も無理に勉強をさせない。
これじゃあ家にいるのと同じだし、何のために学校に来ているのか。本当に来る意味があるんだろうか、と悩む。
せめてほかの子どもと交流させたい、と私は考えた。
一昨日の火曜日は、自習せず暇そうにしている男の子に、
「ちょっと相手になってくれない?」
とサトイモのすごろくに参加してもらったり、サトイモのあやとりに、
「これどうやって取るかわかる?」
と女の子に尋ねて取り方を教えてもらったりした。
サポートルームに来ているということは何らかの問題を抱えている子だろうから、声をかけていいのかな、と最初はちょっとためらっていたけれど、すぐ平気になった。
声をかけられた子たちも、嫌そうな顔をしていない。
サトイモをはじめ、どの子だって学年を超えた交流ができるほうがサポートルームに来るメリットがあるはずだ。
ただ自習しとけ、という学校のスタンスのほうがおかしいんじゃないか、と私は思う。
「お母さんの声、大きすぎるよ。サポートルームで一人だけ声が響いてたよ。今度から気をつけてね!」
家に帰ってからサトイモに注意された。
狩りから稲作へ
ときどきサトイモが思いがけないフレーズを歌っていることがある。
先日は、
「だんだんくりだそーお」
と歌っていて、
「どこで『DOWNTOWN』を覚えたの!?」
と驚いた。EPOかシュガーベイブか知らないが、古い歌なのに。夫のカーラジオでかかってたのか??
そうしていると今度は、
「じょーもんどき、やよいどき、どっちがすき」
と歌っていた。
レキシの『狩りから稲作へ』である。
これは私がときどきレキシをかけているから不思議ではない。
「じょーもんどき、やよいどき、ってなに?」
自分で歌っているくせに、サトイモが尋ねてきた。そりゃ当然知らないだろう。
画像検索でそれぞれの土器を見せて、縄文時代、弥生時代について説明する。
「ぼくは縄文土器が好き」
とはいえ、時代背景についてはなかなか伝わらない。
今日の午前中、Amazonプライムで『まんが日本史』を見せた。
「これが日本の歴史の始まりなんだよ」
「ふーん」
歴史、という概念そのものがわかっていない気がする…。
地球は丸い
サトイモとの会話は「あれは何?」「なんでそうなってるの?」の嵐である。
だから、できるだけ丁寧に説明しようとするけれど、私の話が長すぎて途中で全く聞いていないことが多い。
説明途中で興味を失い、どこかへ行ってしまう。
そして中途半端な聞きかじりの状態で奇妙な知識が植え付けられる。
缶ジュースを開けるとき、必ず、
「てこの原理!」
と言っているけれど、わかっているのかいないのか…。
こんなこともあった。
部屋でビー玉で遊ぼうとしたとき、どう置いても片側へ転がってしまう。
「困ったねぇ、ビー玉が止まらないね」
と私が言うと、
「そりゃ転がるでしょ。地球は丸いんだよ」
とサトイモが言った。
ちがーう!床がゆがんでるだけです!!

教えたい欲
ラジオ番組『東京ポッド許可局』に尻石鹸というコーナーがあった。
「石鹸に付着した髪の毛は尻に擦りつけると取れる」というような豆知識を、人は他人に教えたがる。
ポイントは「豆知識を得る」ためではなく、「教えたい欲を満たす」ためのコーナーだということ。
私も相当「教えたい欲」が強い。
だからサトイモにいろいろ説明してしまう。
話が長い。文章が長い。
そして残念なことに、サトイモは勉強をしたがらない。
私の欲求はどこにぶつければいいのか。