奇才サトイモの元気が出る発達日記

発達障害(ADHD&ASD)の疑いがある息子サトイモの子育て日記です。

次の一手

なし崩しに「じいじのスマホ」(サトイモスマホ)をWi-Fi接続してしまって、またもやサトイモのデジタル中毒が加速した。

YouTube中毒も続行中。

目を休めるために30分経ったら休憩する、というルールはあるものの、休憩時間のルールを明確化していなかったために、ちょっと休憩したらまた始めてしまう。

ただ、ちゃんと自分でタイマーをかけて時間が来たらやめている。

「約束どおりやめられた」ということを私は評価して、あんまり厳しいことを言わないようにしている。

サトイモは、放課後等デイサービスにもスマホを持って行っている。

最初はそんなこといいのかな、と思っていたけれど、本人がどうしても持っていくというので渋々持たせていた。

「一人で黙々とゲームをしているのではなく、スタッフやお友達にこれやってみて、と貸して遊ぶなど、スマホがコミュニケーションツールになっているようです」

というスタッフさんの話からも、スマホを全否定することはない気がしている。

「ゲームは10分だけ」という放デイ内のルールも一応守っているようなので、それも容認している理由のひとつ。

だとしても、スマホゲームばっかりやって時間をつぶしているのが子どもにとって言い訳がない、と思う。

学校に行かなくてもいいから、せめて有意義な過ごし方をしてほしい…。

でも、どうすればいいかがわからない。

 

戦略を考えるのだ

夫は、サトイモスマホゲームをしている姿を見ると、

「ゲームばっかりするな!」

とお小言を言う。

そんなことを言ったところで、「じゃあやめます」となるわけがないし、「ボクは30分ルールを守っているのに、パパがガミガミ言う」と親子関係が悪化するばかりだ。

「あんまり怒らんとってやって」

と私が注意すると、

「ほんならこのままでええんか」

夫は言う。

「私もスマホゲームはやめさせたいけど、やめさせる方法として怒るのは違うってこと。怒ったところであの子は絶対やめへんで。やめさせたいんやったら何か戦略をねらなあかんと思う」

「ええわ、もう。ゲームしとっても注意せえへんわ。ほっといたらええんやな」

「なんでそうなるん?」

夫婦の会話はいつも嚙み合わない。

 

Switchのほうがマシ?

またあるとき。

夫が、

スマホゲームみたいな質の悪いゲームやらせるくらいやったら、ニンテンドーSwitchを買うたったらどうやろ。そっちのほうがマシちゃうか」

と言い出した。

確かにそんな気がする。

私も、どうせゲームをやるなら『あつまれどうぶつの森』だったり『Minecraft』だったりをやらせたほうがいいような気がして、何がいいのか考えていた。

でも、本人が欲しがってもいないものを買い与えたところで、おそらくスマホYouTubeを忘れるわけはない気がする。

スマホゲームもやる、YouTubeも見る、そしてSwitchもやる、とデジタルデバイスが増えるだけではないだろうか。

夫は、「Switch買うたったらスマホは取り上げる」という。

そんなの、本人は今一番やりたいのがスマホゲームなのに、納得できるわけがない。

本人が「スマホは返すからSwitch買って」というなら別だけど…。

そのあたりが夫は強権的だなぁ、と私は眉をしかめた。

夫はそもそもゲームを全くやらないので、今時のゲーム事情を知らない。スマホゲームにも理解を示さない。

子どもがどんなものを好きで、何が面白いと思っているのか、理解してやるのが第一歩では、と私は考えているので、話がすれ違う。

禁止しないで、子どもの成長の糧にできる良策はないものだろうか…。

 

フリースクールも停滞

一番近いフリースクールに見学に行ったあと、「次はぜひ体験に来てください」と言われていた。

サトイモがあまり乗り気ではなかったので体験の日が決まらなかったけれど、調子のいい日に「行ってみる?」と尋ねると、「行ってみる」と言うのでアポイントを取った。

私はわざわざこの日に合わせて、代表の先生が出している本を読了。

いい先生、いいフリースクールな気がする。

通うことができたら、サトイモのためになるのでは!?

ところが。当日になってサトイモが「行きたくない」とゴネる。

結局キャンセル。

私はムカついて、

「行きたくないなら好きにしたらかまへんよ。けど、それで家でママと遊んでもらえると思ったら大間違いやで!ママは一緒に遊ばへんからな!」

と毒づいた。

サトイモサトイモで、

「ボクはお手伝いもしてやってるのに!」

などといってゴネていたけれど、しばらくしてお互いに少し冷静になって、これからどうするか話し合った。

「ママは、ママとサトイモが二人で家で過ごすのは、サトイモのためにはならないと思う。家だと勉強しないでしょ。ママが教えたって聞かないでしょ。誰か別の人と、別の場所で、いろんなことをやってみることが大切だと思うんだけど」

「そんなことないよ、ボク、家にいても勉強になってると思うよ。ママだけじゃなくてパパもいるじゃないか。漢字を練習するよ。ほかの人じゃなくてママに教えてほしいんだよ。今からやる!」

そしてヤル気になって、10分ほど漢字練習をした。

そして休憩。

休憩後、

「もうこれだけやったら十分じゃない?」

とやらなくなってしまった。

呆れて付き合う気にならず。

最近のサトイモは早寝早起きはしているし、もうキレて暴力をふるったりすることはなくなった。

その点では良い子である。

でも、次の手をどう打てばいいのか、手をこまねいている。

サトイモが見た一番楽しい夢は、鬼の赤ちゃんの魔法でバスタブで空を飛んだこと。