奇才サトイモの元気が出る発達日記

発達障害(ADHD&ASD)の疑いがある息子サトイモの子育て日記です。

デジタル中毒と窮屈親父

今週の月曜日は久々にダメな1日だった。

午前中までは調子よく、夕方にはスイミングスクールの予定だった。

さてそれまでの時間をどうしようか、と相談すると、

「お散歩行くよ!冒険するよ!」

サトイモが主張。

カレンダーをふと見ると、午後マンションの消防設備点検の予定が入っていた。

「すっかり忘れてた!!点検のおじさんたちが家の中入ってくるからお片付けしなきゃだよ!遊んでる場合じゃないぞ!!」

突然の全否定に、

「嫌だよ!冒険に行くんだよ!」

そこからはいつものダメダメ合戦。

「いやほんとに、もうすぐ点検の人来るから」

「ダメ!一緒に遊ぼうよ!」

「今は遊んでる場合じゃないの!」

「ダメ!遊ばなきゃダメ!」

サトイモが私に付きまとう。

床に転がっていた中国茶の空缶を私が捨てたら、

「それは使ってるの!なんで捨てるんだよ!」

と怒りだした。

「使ってないまま床に放ったらかしてたでしょ!」

「床に置いてただけだよ!これから使うんだよ!」

ゴミ箱から拾い出した缶をサトイモが私に向かって投げつけてきたので、

「物を投げるな!」

と私は缶を踏みつけて潰した。

そうなると、またサトイモが手当たり次第物を投げつけてくる。

幸い私には当たらず。

サトイモのコントロールが悪いのか、当てないように配慮してくれてるのか、どちらなのかはわからない。

ここで応戦するとまたややこしくなるので、

「じゃあYouTubeでも見とけ!!」

とテレビでYouTubeをつけてやった。

前日からわんぱくスライムサムというチャンネルに夢中になっていたので、サトイモはよろこんで見る。

点検のおじさんたちが入ってきても画面に釘付け。

点検が終わっても見続ける。

結局、スイミングの時間になるまでYouTube漬け。

「スイミング行くよ〜」

と声をかけると、

「終わったら終わったって言ってよ!散歩は?」

「そんな時間、ないに決まってるやん」

「もう!!冒険に行きたかったのに!!」

二人の気持ちが噛み合わないままスイミングに出かける。

それ以上文句も言わずに素直にでかけただけ、サトイモは我慢ができるようになった気がする。

 

ちょこちょこゴネる

スイミングは1時間、もたなかった。

30分くらい経ったとき、寒い、しんどいといってリタイア。

それですぐ家に帰るかというと、そうではない。

仲良しのお友達と一緒に帰りたい、そして一緒にスーパーに寄りたい、というので、着替えたあと見学スペースで終わるのを待つ。

待つ間、農場シミュレーションのスマホゲーム。

「やるのはいいけど、音は消しときなさいよ」

と私が注意すると、余計に音量を上げた。

ロビーに牛の「モォ~っ!」といういななきが響く。

「だったらここから出ていきなさい!」

仕方なく私がサトイモを外へ連れ出す。

お互いキレかけ。

それでも、お友達のママがいてくれたおかげか、なんとか大癇癪にはならず。

お友達が終わって出てきてからは、一緒に帰路につき、そのまま機嫌よくスーパーへ。

お菓子を気前よくカゴに入れられる。

「なんぼほど買うつもり!!」

と小言は言ったものの、ここで揉めるとまたややこしいから、私がグッとガマンして多めに見る。

お菓子は許してやったけど、ぺんてるサインペンの黒5本セットを買おうとしたのには、

「家にあるやんか!一本でええ!今は買わんといてー!」

と私がストップをかける。

お友達もそのママも巻き込んで、ペンを買う買わないでしばらく攻防。

別の3色ボールペンを買うことで論点ずらしをして諦めさせる。

その後、スーパーの自転車置き場で、お友達と二人で買ったばかりのお菓子を食べる。

うまい棒一本くらいならいいけど、サトイモだけお金チョコも開けて食べ始めた。

「帰ったらごはんやのに、それくらいでやめぇな」

と言っても聞かず。

「それ全部食べるのは多いんちゃう?銀紙に包んで持って帰ったら?」

と友達のママが言ってくれても聞かず。

私たちが注意すればするほど、チョコレートを口に突っ込んで完食した。

口いっぱいにチョコレートを無理やり入れる様子を見て、通りすがりのおばあさんが「あらまあ」と笑っていた。

 

そして殴られる

夕食、そして入浴。

その合間でまたもYouTube

入浴後、全裸のまま毛布にくるまってYouTube

AIが作ってくれた画像。毛布にくるまって画面に夢中な男の子。

夫が帰って来て、

「パンツくらい履け!」

と注意する。

「なんぼ言うてもきかへんし、もうアホになってもしゃーない」

と私は白旗を挙げた。

その発言がよくなかった。

私がサトイモの面倒を放棄したので、夫は自分が言うことをきかせようと思ったのかもしれない。

「ほんまにあれでええんか?裸のままでかまへんって思てんの?」

夫は一人怒っていた。

私は知らん顔で一人でベッドルームにこもった。

本を読んでいたら、サトイモと夫がもめる声が聞こえた。

だんだんエスカレート。

サトイモが泣き叫んで私の元へ来る。

YouTubeばっかり見てパジャマ着ぃへんからパパが怒ったんやろ?」

私も冷たくあしらう。

サトイモは再び、

YouTube見せて!」

とテレビの部屋へ走っていったと思うと、

「まだそんなこと言うとんか!」

と夫の怒鳴り声がして、またサトイモが泣きながら逃げてきた。

夫もやってきて、二人で揉み合い。

夫の手が出た。

あやうくサトイモがベッドの木枠に頭をぶつけるところだった。

「それはあかん!」

私は慌ててサトイモを抱きしめた。

 

それぞれの主張

サトイモは、

「ボクは何もしてないのに!パパが先にやってきたんだよ!パパはもうどっか行ってほしい…」

それに対して夫の言い分はこうだ。

サトイモにパジャマを着させようとしたら蹴ってきた。

YouTubeのテレビ画面を消し、無理やり着させると、サトイモが殴りかかってきた。

だからあいつのスマホを取り上げたら、また蹴ってきた。

だから殴り返した。

先にやってきたのはあいつ。

事実としては夫の話が本当だと思う。

だとしても、だ。

「親が子に手を出したら虐待なのよ。私が逃げたのが悪かったです。だけど、だからって、手を出したら絶対あかんのよ」

無理やり何かをするからあの子は暴れるのだ。

無理やりじゃない方法を考えないといけないのはわかっていたのだけど、根気と労力がいるから私も逃げてしまった…。

ネグレクトしてしまった私に正論を言う資格はないのだけど、サトイモが暴れる原因を夫はわざわざ作っているようなものだ。

「やられてもやり返さない」

がうちの大原則だったはずなのに、この人は忘れてしまったのかな?と悲しくなった。

 

AI時代到来

ほとぼりが冷めたあと、

「一週間デジタルルールが守れたらじいじのスマホは返す」

サトイモとパパとの取引が成立した。

30分経ったら必ず休憩、歩きスマホはしない、迷惑になる場所で音は出さない、車内で車が動いている間はゲームしない、という4項目だ。

現在、スマホは私のお古を貸しているけれど、今のところ、なんとか守れている。

Wi-Fi接続もしていないが、それについてもサトイモ自ら、

「まちがってお金がかかるところをおしたらいけないから、せつぞくしないほうがいいと思う」

と殊勝なことを言っている。

 

ふと、サトイモがじいじのスマホのゲームでお絵描きをしたりデザインをしたりするのを楽しんでいたことを思い出し、私のパソコンを使って遊ばせることにした。

PowerPointを使って、イラストや図形を配置したり、色をつけたり。

サトイモ本人もゲーム以上にすごく楽しいとよろこんでいたし、スマホゲームよりPowerPointを操作するのは有益な気がする。(目が悪くなるのには、スマホYouTubeもパソコンも同じなんだけども、大人って勝手だな…)

PowerPointは、Web上のMicrosoft365を使っているのだけど、それに関連して初めてMicrosoftDesignerという機能を使ってみた。

文章を入れるとAIが条件にあうイラストを作ってくれる。(テレビを見る男の子の画像もそれ。)

サトイモと相談しながら条件を入れて作ってみたのが、サトイモの理想の車。

まずは空飛ぶ自動車。

AIに作らせたサトイモの夢の車のイラスト。

文章を入れるだけで、あっという間にこんなイラストが作れてしまうなんて、AIもここまで来たか!

2025年にはシンギュラリティが起きるって言われてたのは本当かも!?と感嘆してしまう。

一方、その理想の車は空を飛ぶだけではなく、海ももぐれるとのことなので、

「ビルのような大きな車が、海の中を潜っている。海の中にはカラフルな魚が泳いでいる」

という条件でAIにイラストを作らせたら、こんなのが出てきた。

海にももぐれる理想の車のイラストの失敗作

もぐってないし!海中にビルがあるだけやし!空に魚が泳いでるやんか!!

AIにはまだまだツッコミどころ満載。

修正したサトイモも納得の理想の車はこれ。

AIの限界が感じられて、ちょっとホッとしている。

ビルのような大きな車…って、ほんとはこうじゃないけど今は許す。