奇才サトイモの元気が出る発達日記

発達障害(ADHD&ASD)の疑いがある息子サトイモの子育て日記です。

問題児だけど天才児ではない

サトイモの知能検査の結果、

「IQが130近くあります。とても賢いお子さんです」

と先生に言ってもらえて、私はとても嬉しかった。

そして夫婦で話し合って、

「たとえ発達障害であっても、できる限りあの子の長所を伸ばしてやろう」

と我が家の方針は決まった。

 

そして、この秋からサトイモは幼児教室に通うことになった。

 

幼児教室を検討

発達支援教室に通うことになったのも、たまたま近所に新しい教室がオープンしたからだが、今度はたまたま私の職場の近所に、有名進学塾が経営する幼児教室がオープンした。

今なら入会金3万3千円が無料になるという。

「どんなもんか、見るだけ見てみよう」

と入会説明会に参加してみた。

 

新しい教室は当然室内もキレイだし、教育方針も教材教具もとても良さそうだ。

カリキュラムも素晴らしい。

先生方が説明されるとおりに学んでくれたら、どんなに素晴らしい学力がつくだろう。

なにしろ、幼稚園卒園までに小学校3年生までの算数が習得できるそうだ。

まじか!

 

でも、そんな魔法のような話より、私にとって好感がもてたのは、即効性のある学力ではなく、小学校後半に後伸びする基礎力をつけることを目指しているという点。

うちは小学校受験をするつもりはないし、点数にこだわるつもりもない。

生きていくうえで基礎的な力というか、まともに考えられる頭を育てたい。

ただでさえ発達が遅れているので、今はゆっくりでも、のちのち伸びしてくれるならそれが一番。

 

…しかし。

説明会では「気になる点」に一切触れなかった。

 

うちの父は、テレビで旅番組を見ていると必ず、

「それが美味しいのはわかった。ほんでなんぼなんか、はよ言え!なんぼや!」

と一人で突っ込んでいるが、幼児教室の見学で終始私は、

「ほんでなんぼや!はよ言え!」

とつぶやいていた。(心の中で。)

 

説明会では、結局お金の話は、一切出なかった。

パンフレットのうしろのほうに、小さい字でちょこっとだけ載っていた。

月々、受講費や教材費もろもろ合計して4万弱とられるではないか。

思わず白目をむきそうになる。

 

ところが、

「家に帰ってお財布と相談してから決めます」

と言う間もなく、体験授業を受けたサトイモが先生に連れられてやってきて、

「ぼくね、いっぱいパズルできたんだよ〜」

「とっても上手にできましたよ〜! 図形能力はすばらしいですね。お母さまは心配されてましたが、おイスに座っておりこうさんでしたよ〜」

とほめられると、そこでほとんどもう入会した雰囲気になってしまっていた。

向こうの作戦にまんまとハマってしまったわけだ。

話は「何曜日の何時頃なら通えそうですか?」とどんどん先に進んでいく。

 

かろうじて、「お支払いは…」と切り出すと、

「授業を開始した翌月に口座引きになりますので、今からだと翌々月ですからご安心ください。お手続き等は入会後にご案内しますので〜」

と、「お勉強にお金の話を持ち込むな」とばかりに先延ばしされてしまった。

昔、高額エステサロンにひっかかったときも、

「施術のときはお姫様になっていただきますので、毎回のお支払いは不要なんですよ〜(だから前払いでドカッと先払いせぇや!)」

と言われたのを思い出す。(クーリングオフできたからよかったけど。)

 

家に帰って、ちょうど父から、

サトイモくんは元気か?」

とメールが来たので、

サトイモを幼児教室に通わせようと思ってるんだけど、授業料がすごくかかるので、お父さんが出してくれない?」

と返信したら、

サトイモくんのためなら、なんぼでも出す!」

とめちゃくちゃ頼もしい回答が返ってきたのだった。

ヘルパーに盗まれたお金のことを考えたら、すべてのことは何てことない。

(うちのヘルパー盗難事件についてご存知ない方は下記参照。)

気が付けば実家の財産がなくなっていた。 - 3歩前のことを忘れる女のサブカルと介護の記録

 

費用のことは後回しにして、とにかく通ってみようか。

 

ここでも問題児

幼稚園の問題行動は相変わらず。

階段の手摺に登って移動したり、おもちゃ箱の中に隠れたり、グランドピアノの上に乗ったり、女の子のままごとのお料理にダイブしたり、お友達の折り紙を水洗いしたり…、毎日先生から報告される悪事は枚挙にいとまがない。

 

幼児教室は親子参加。

私がいたら悪事はやめさせられるかな、と思っていたら、全く甘かった。

1時間授業の半分過ぎたくらいで、毎回教室を飛び出していく。

または、配られた教具を投げる、プリントをクチャクチャにする、加湿器の上に座る、鉛筆で机に落書きする、出窓に登ってブラインドの紐を引っ張りまくる…。

 

教室は、先生一人、子ども3人が1つのテーブルに座り、親がそれぞれ子どもの横か後ろにつく。

毎回、先生をはじめ他の親子に申し訳なくて、言うことを聞かないサトイモにイライラした。

お願いだから、最低限、座るくらいまともにやってくれ!!

こんなことでは小学校にあがったときが思いやられ、ため息が出る。

 

ムカついてつい怒鳴ったり手が出たりしそうなのだけど、幼児教室の先生方はさすがである。

これまで一度も声を荒げることなく、常に笑顔で対応してくれる。

さすが!!お高い授業料のことはある!!

 

学力については、他のお子さんと比較して、サトイモは劣っているわけでも、秀でているわけでもないようだった。

何がイヤで落ち着かなくなるのか、なぜ途中で集中がきれるのか、私にも理解ができない。

「教室を途中で抜け出すのは、何か理由があるんでしょうね。どこかに苦手意識があるのかもしれません」

と先生方もどうすれば問題行動が回避できるか、一緒に考えてくれた。

 

1つ引っかかるのは、年中さんの途中からカリキュラムを開始しているので、それまでをスッ飛ばしているので基礎がわかっていないことだ。

こどもちゃれんじでこれまで、

「3と2をあわせるといくつ?」

なんてやっていた子どもが、いきなり

「17ひく5はいくつ?」

なんてできるわけがない。

 

サトイモは3月生まれで発達が遅いこともあるし、年少さんのカリキュラムに変えてもらえませんか?」

と私が恐る恐る打診すると、教室側は、

「では早いほうがいいですね!」

と翌週にはクラスを変更してくれた。

対応が早い!

 

年中さんのクラスと比べると、さすがに年少さんの内容は簡単だった。

ほとんどわかる、でもひっかけ問題に苦戦する、というくらい。サトイモには、ちょうどいい。

 

しかし、それでもサトイモの悪い態度は改まらなかった。

途中で集中が切れるのは、難易度の問題ではないのか?

 

今度は教室側から、

サトイモくんがお一人で授業を受けられる時間を作りましょうか?」

と提案してくれた。

「お一人なら、サトイモくんのペースで進めることができますから、そのほうが落ち着くのでは?」

「えっ!一人で!いいんですか??」

少人数指導からいきなり個別指導である。

他のお子さんの迷惑になるから、という裏事情があったとしても、太っ腹だ。

「授業がこういうものだと慣れてきたら、きっとまたお友達と一緒のクラスに戻れますよ」

さすがお高いだけある神対応

丁寧な指導に感心してしまった。

 

個別指導では、サトイモは楽しく学習できるようになった。

結局、学材が配られると、課題そっちのけで「ぼくこれで○○したい!」

となるのを、

「今はこれを解く時間だよ」

と言われるのがイヤだったようだ。

サトイモ的には、「これもっとやりたい」とか「あれは何?あれが知りたい!」とか、好奇心が先に立って、切り替えがうまくいかずにヘソを曲げていたのだ。

個別だと、

「じゃあ、○○をやってみようか」

と先生が柔軟に対応してくれるので、サトイモは常に楽しく学べるわけだ。

 

2パーセントって普通

それにしても、今のところサトイモの学力は普通である。

IQ130と言われて、特別賢いような気がしていたが、いざ教室で勉強してみるとそうでもない。

 

そういえばこれまでも「この子って特別頭がいい!」と実感したことはなかった。

才気煥発とは程遠い。

 

唯一、キッチンの引き出しからストロー2本と爪楊枝を勝手に出してきて、組み合わせてクルクル回るプロペラを作ったとき、

「自分で考えてこの仕組み作ったの?」

とびっくりしたことがあった。

それくらいだ。

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IQ130以上はだいたい人口の2%くらいだという。

いかにも少なくて特別なように思っていたが、夫にこう言われてから考えが変わった。

「2%って、そんな少なくないで。40人学級で5クラスあってみ、ひと学年200人やろ。学年で4人はおるわけや。クラスに一人か二人おる。別に珍しないで」

 

IQ130と言われると、なんだか天才のように思っていたけど、クラスで一番賢い程度か。

下手すると学年4位か。

高校に入れば、周辺20校から集まってくると仮定して80位。

大学レベルで考えたら、国公立大学に入れます程度か。

大京大ではないのか。

それほど、たいしたことないな…。

と、もちろん自分のことは棚上げして考える。



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サトイモは、図形で遊ぶのが好き。

私が買ったタングラムでもよく遊ぶし、教室から買わされた学材の図形パズルも好きで、自主的によくやっている。

これが算数脳を育てるらしい。

 

しかし、今はまだ、

「3たす4は?」

で7か8か迷うし、39の次をまた30と数えてしまうボンクラ幼児である。

 

小学生になったとき、

「すごい問題児だけど、算数だけはできるから、まあいいか」

と周囲から許してもらえるのが、私の目標。

親にできることは、ダメもとでも、とりあえず種だけ撒いておくことだけだ。